十分なリスクを取らないことが最もリスクの高い選択である。 一番よく言われるのはインフレにまつわる話です。確かに資産運用にはリスクがつきまといます。リスクはゼロではないのです。だとしたらリスクを取らずに現預金で置いておけば【減ることはない】わけです。でもインフレが継続的に起これば同じ金額で買えるものはなくなってしまいます。リスクを取らないことに固執した結果、リスクにさらされている状態を知らずに放置してしまったわけです。
何もしていなくてもリスクは存在するから、それに備えるべきだ、という話ですね。よく引き合いに出されるのは病気や死のリスクであり、保険で語られる分野です。
より多くのリターンを求めるなら、より多くのリスクを引き受けなければならない、のも事実ですが、そのリスクが何か別のリスクを相殺してくれるのなら、自分にとってはより良い選択肢なのかもしれません。著名な投資家ハワード・マークスのメモをポッドキャスト(英語)で聴いてみてはいかがですか。
■ 週一経済トピック📰
直近で押さえておきたい話題をピックアップ!
老後の資金が気になっている、という人は多いはず。それなのに、ところで年金はどれくらいもらえるか知っていますか?と聞くと漏れなく答えは返ってきません。制度が複雑?いや、それ以上に自分の数字を見たことがない、という人の方が多いと私は思います。もちろん、公的年金だけをあてにできる時代ではありませんが、それでも確かにあるにはあり、そして土台であることに変わりはないのです。
今年は5年に一度の年金財政検証の年です。どのような点が議論に上がっていて、どの世代にどのような影響が出るのか、少しだけ関心を持ってニュースを聞いてみてはいかがでしょうか。
■ マイブログ紹介🖌
過去のブログ記事を掘り起こしてご紹介
資産運用に関する知識や経験というのは人によってまちまちです。比較するのは難しいとして、単純にどのくらい時間をかけているか(かけてきたか)を想像してみてはいかがでしょう。
例えばバイオリン🎻の音色が好きだとしても、何度も聴いていることと、実際に演奏できるまで練習することは全く別のことですよね。時間をかけたから上手くなるわけではないにせよ、時間をかけないと到達できない地点は必ずあるわけです。でももっとよく考えれば、多くの人にとってはバイオリンの演奏を聴くのが好きなのであって、弾くことではないはずなのです。
必要なことに必要なだけ時間を割くこと、そして現実的にどのくらいの時間を割けるのかを知っておくことは意外と重要なのです。
■ 香港よもやま話🇭🇰
香港関連の雑談トピック(´∀`)
香港にご自身の『信用情報💳』があるかどうかってご存知ですか?
日本でも(CICやJICCなど)いくつかの信用情報機関が存在し、借入やクレジットカードの契約履歴などが残され、審査の際に利用されています。日本ではちゃんとした仕事に就いていたのに、香港に来てすぐクレジットカードが作れなかった、なんて経験をされた人もいるのではないでしょうか。香港で何もしていないのになぜなのか?信用情報が全くなくてクリーンであるというよりは良い信用情報が蓄積されていることの方が重要だったりするんですよね。
過去の記事でも触れましたが、香港では信用情報機関はTransUnionが独占してきましたが、この度Credit Data Smart Programmeが新たに開始され、Nova Credit LimitedとPing An OneConnect Bank (Hong Kong) Limitedも加わることになります。
日本みたいに信用情報レポートが一般の人にも安価に提供されればいいのに、と個人的には思っており、新たなプログラムにより競争も生まれることを期待しています。